住宅ローンの申し込みを受け付けた金融機関は、申し込んできた人の年収、職業(勤務先)、勤続年数、年間返済負担率、物件の担保価値など、様々な観点から総合的に審査します。審査の中では、「そもそもその人に住宅ローンを貸せるか」だけでなく、「いくら貸せるのか」も決定されます。

また、住宅ローンの利用者としては、住宅ローンのすべての審査を銀行が行っているように感じますが、保証会社を利用する住宅ローンの場合は実質的な審査は保証会社が行いますし、健康状態については団体信用生命保険や疾病保障を提供する引受保険会社が行うことになります。

この記事では、住宅ローンの様々な審査のうち、”団信(団体信用生命保険)の加入審査”について解説していきたいと思います。

前述のとおり、病歴や治療歴などの健康状態の審査は、団信の契約先になる保険会社が行いますので、健康状態や病気を理由に住宅ローンの審査に落ちた場合、保険会社の加入審査で落ちたことになります。

仮に団信に加入できないことが理由で住宅ローンの審査に落ちた場合、別の住宅ローンに申し込んでも、その住宅ローンが同じ保険会社を利用している場合、団信の加入審査でまた落ちる可能性が高いと考えておく必要があります。

団信大手のクレディ・アグリコルの団信に落ちた場合

クレディ・アグリコル生命は住宅ローンの団信に非常に強い保険会社で、多数の銀行がクレディ・アグリコル生命の団信を採用しています。もし、クレディ・アグリコルの団信の審査に落ちた場合、他の保険会社を引受保険会社としている住宅ローンに申し込むことをおすすめします。

また、クレディ・アグリコル生命は加入条件が緩和されたワイド団信にも強い保険会社ですが、もし、クレディ・アグリコル生命のワイド団信の加入審査に落ちた場合、他のワイド団信に申し込んでも審査に落ちる可能性が高いので、団信に入らなくても利用できるフラット35を扱っているARUHIに相談することをおすすめします。

<クレディ・アグリコル生命以外の団信を採用している住宅ローン>

  • auじぶん銀行の住宅ローン(引受保険会社:ライフネット生命)
  • SBI新生銀行の住宅ローン(引受保険会社:第一生命・太陽生命)
  • 住信SBIネット銀行の住宅ローン(対面)(引受保険会社:SBI生命)
  • 三井住友銀行の住宅ローン(引受保険会社:住友生命保険相互会社(主幹事))

上記の住宅ローンの中でも特におすすめは、住宅ローンの金利が非常に低く、無料の疾病保障など疾病保障サービスが手厚いauじぶん銀行の住宅ローンと、強力な金利引き下げキャンペーンを頻繁に行っているSBI新生銀行の住宅ローンです。

auじぶん銀行は過去にクレディ・アグリコル生命を引受保険会社としていたこともありますが、現在はライフネット生命を利用しています。SBI新生銀行もクレディ・アグリコル生命は利用していませんので、もし、他社の住宅ローン経由でクレディ・アグリコル生命の団信の加入審査に落ちた場合の代替候補と言えるでしょう。

auじぶん銀行の最新情報の確認はこちら

SBI新生銀行の最新情報の確認はこちら

※フラット35最大手のアルヒが取り扱っているフラット35やARUHIスーパーフラットは団信に加入しなくても住宅ローンを利用できます。しかも、ARUHIスーパーフラットは、団信に加入しない場合、年0.28%も低い金利で住宅ローンが利用できるので、団信に加入せずに住宅ローンを利用する人におすすめの住宅ローンです。ARUHIが取り扱う住宅ローンや団信関連について詳細はこちら

団信(団体信用生命保険)とは

団信とは銀行などの金融機関が、債務者(あなた)が、死亡・高度障害の状態になった場合に、保険会社から住宅ローン残高を全額返済してもらうための仕組みです。近年は、一般団信の保険料は無料のケースが多く、経済的な負担はありませんが、住宅ローンの借り入れを行う人は基本的には加入が必須です。

住宅ローンを利用するには団信に加入する必要があり、団信に加入する為には、団信への加入審査に通ることが条件と言うわけです。

団信の仕組み

フラット35は団信に加入しなくても利用できますし、団信に加入しないと金利が0.2%程度安く借りることができます。団信に加入しないでフラット35を借りると、「変動金利並みの低金利」になるケースも多くあります。団信に加入せずに住宅ローンを利用したいと言う人は、フラット35取り扱い金融機関に相談してみると良いでしょう。

フラット35の相談は業界最大手で、かつ、団信に加入しないと0.28%も低い金利で借りることができるARUHI(アルヒ)に相談してみることをおすすめします。(団信に加入しないで住宅ローンを利用したいのであれば、ARUHIは選択肢の候補としてはずせません)

アルヒの商品詳細・店舗一覧はこちら

団信の審査に落ちた場合の対策とは

住宅ローンの審査基準はこちらの記事でも解説している通りです。団信への加入を必須と答えている金融機関は大半を占めていますので、民間の銀行で住宅ローンを借り入れる場合は、団信に加入することが必須になると考えておきましょう。

その審査基準は銀行(保険会社)により異なりますが、過去に大きな病気をしたり、健康状態に不安を抱えている場合、住宅ローンの審査に落ちる可能性が高まります。それでは、団信へ加入できずに住宅ローンの審査に落ちた場合、マイホーム(≒住宅ローンの借り入れ)をあきらめるしかないのでしょうか?実はそうではありません。現時点で大きな病気にかかっている場合は難しいかもしれませんが、そうでない場合は住宅ローンの審査が通る可能性は十分にあるのです。

 
ご自身のお考えや健康状態に合わせて、団信・健康状態の問題で住宅ローンの審査に落ちた場合の対策を考えてみましょう。

クレディ・アグリコル生命の団信について

インターネット銀行や大手銀行・地方銀行に幅広く採用されているのがクレディ・アグリコル生命の団信です。もし、クレディ・アグリコル生命の団信の審査に落ちて、他の住宅ローンに申し込んだとして、その住宅ローンの団信も同じ、クレディ・アグリコル生命の団信だったら、やはり落ちてしまうことになります。

クレディ・アグリコル生命のロゴ

クレディ・アグリコル生命の団信は厳しい?

クレディ・アグリコル生命は、加入条件を緩和したワイド団信に力を入れているので、総合的には加入審査が厳しいということはありません。ただし、一部の人から、「ワイド団信への加入を増やそうとしているのか、理由もわからず一般団信の加入審査に落ちた」という声や「健康診断のちょっとした指摘を理由に加入できない」と言われたなどと言った声もありました。

クレディ・アグリコル生命は住宅ローンの団信の最大手と言っても良いぐらいで、利用者が多いことからこのような評判を耳にする機会が多いかもしれませんが、しっかりとした加入審査の体制が組まれていると考えた方がよさそうです。

クレディ・アグリコル生命を採用している主な住宅ローン

・ソニー銀行
・PayPay銀行

クレディ・アグリコル生命以外を採用している主な住宅ローン

・auじぶん銀行:ライフネット生命
・イオン銀行:カーディフ生命
・SBI新生銀行:第一生命(介護保障は太陽生命)
・住信SBIネット銀行 住宅ローン(対面):SBI生命
・フラット35(ARUHI):住友生命保険
※最新情報は各銀行の公式サイトでご確認ください。
 

引受条件緩和型団体信用生命保険(ワイド団信)について

ワイド団信とは通常の団信には加入できない健康状態と判断された人向けに提供される団信で、例えば、高血圧・糖尿病・肝炎・うつ病などを理由に団信の審査に落ちた人でも加入できることがあります。通常の住宅ローン金利に0.3%程度の金利が上乗せされるのが一般的ですね。
 
ワイド団信は必ずしもどの銀行も取り扱っているわけではありません。特にインターネットで人気の銀行では取り扱っていない銀行が多い中、おすすめできるのがソニー銀行の住宅ローンです。その理由は、上乗せ金利が0.2%と、他の銀行のワイド団信よりも条件が良いことです。ソニー銀行の住宅ローンは、事務手数料がわずか44,000円(税込)〜、一部繰上返済手数料が無料です。また、ソニー銀行の変動金利なら非常に魅力的な水準で提供していますので、仮に0.2%の上乗せになった場合でも、業界トップクラスに低金利な住宅ローンと言えます。ソニー銀行の住宅ローンは、2021年のオリコン顧客満足度調査で11年連続の住宅ローン総合ランキング1位を獲得したり、日経顧客満足度調査にも1位に選ばれている人気の住宅ローンの1つです。
 
他にも2016年9月1日からauじぶん銀行、2021年10月から住信SBIネット銀行の住宅ローン(対面)でもワイド団信の取り扱いを開始しています。auじぶん銀行のワイド団信についてはこちらの記事でも紹介しています。 
 

団信に加入しなくても良い住宅ローンとは?

 
繰り返しになりますが、一般的な銀行の住宅ローンの場合、基本的には団信への加入が必須となっています。生命保険に一定以上加入済みである事を条件に団信不要としている地銀もありますが、団信に加入する必要のない住宅ローンを検討するのであれば、フラット35が選択肢としてあげられます。フラット35を取り扱っている金融機関のホームページをみると”住宅金融支援機構団体信用生命保険に加入することが原則”と説明があることが多く、わかりにくいのですが、こちらのページに明確に記載があるように、フラット35の場合、団信の加入は任意です。
 
フラット35は取り扱い金融機関によって金利等の条件が異なりますが、今ならフラット35取扱金融機関で最低金利を提示していて、毎年多数の人にフラット35を貸しているARUHIが有料候補でしょう。

引受生命保険会社の異なる銀行へ審査への申し込みを検討

さきほど、クレディ・アグリコル生命の団信については触れましたが、健康状態や団信の審査を行っているのは銀行では無く保険会社です。健康状態や団信へ加入できずに住宅ローン審査に落ちた場合、引受生命保険会社の異なる銀行へ住宅ローンの審査を申し込んでみるというのは1つの方法です。参考までに下記に各銀行の団信を引き受けている保険会社を掲載しておきますので、申込先選びの参考にしてください。
 
 
<主要銀行の引受保険会社>
・イオン銀行:カーディフ生命
・ソニー銀行:ソニー生命(ワイド団信は、クレディ・アグリコル生命)
・auじぶん銀行:ライフネット生命
・三井住友銀行:住友生命
・SBI新生銀行:第一生命(介護保障は太陽生命)
・地方銀行:地銀協(明治安田生命)
※最新情報は各銀行でご確認ください。
 
 
団信・健康状態を理由として住宅ローンの審査で落ちた場合、住宅ローンの利用を諦めたり、審査が緩い代わりに極端に金利の高い住宅ローンを選んでしまうケースがあるようですが、簡単にあきらめず、ぜひ、ネット銀行などの優れた住宅ローンの利用を諦めないで欲しいと思っています。
 

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