台風により全国的に大雨が続いていましたが、お盆も終わり8月も中旬を過ぎつつあります。住宅ローン業界においては、3月に次いで活況と言われる9月になりますね。例月通り、先行してソニー銀行が9月の住宅ローン金利を発表していますが、2016年9月の住宅ローン金利はどのような動向になると予想しておくべきでしょうか?

 

まず、9月の住宅ローン金利動向を予想するうえで、見逃せないのが長期金利の利回りの動きです。さっそく確認してみましょう。以下は2016年8月17日時点の長期金利(10年もの国債)の利回りを示したグラフです。

 

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2016年7月27日以降急激に上昇(上昇とも言えますが正しくは「マイナス金利幅を縮小」)している事がわかります。一時は一気にプラス金利(通常の金利)まで上昇する勢いでしたが、8月上旬以降▲0.100%前後の水準で横ばいの動きを示しています。

 

2016年8月は上記の通り、7月末ごろに長期金利が過去最低水準まで下降していることなどを受けて、フラット35をはじめとして多くの金融機関が過去最低金利を更新する歴史的な月になっていましたが、長期金利が上記のような水準ですので、2016年9月の住宅ローン金利は10年以上の期間を固定する金利タイプの住宅ローンは金利は引き上げになる可能性が高いと言えるでしょう。先行して金利を発表しているソニー銀行も10年固定金利以上の金利の住宅ローンの引き上げを発表しています。

 

なお、変動金利の金利は変わらないとみて良いでしょう。長期金利は引き続きマイナス圏を維持していますし、現在のところ、変動金利が上昇する要素は乏しいままです。一方、一部の銀行の変動金利は0.4%台の低金利水準であり、年初の時点からほぼ引き下げ余地は少ない状況にあります。

 

2016年9月の住宅ローン金利動向の予想

 ・変動金利は据え置き。引き続き。0.4%台の超低金利を提示しているネット銀行などが高い魅力

 ・10年以上の固定金利は引き上げ(0.05%~0.15%の引き上げ幅と予想)

 

9月はマンションの竣工が3月に次いで多い月と言われています。住宅ローンもそれにつられて活況になる月ですが、住宅ローンは審査に時間もかかりますので、9月に住宅ローンの借り入れ・借り換えを検討している人は、早め早めに行動されることをおすすめします。

 

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