住宅金融支援機構が第112回貸付債権担保 住宅金融支援機構債券の債券要綱を発表しました。同債券の利回りは翌月のフラット35の金利動向を予想するうえで大変参考になる指標です。今回発表された同債券の利回りは、前回の111回(過去最低の利回りを記録)から+0.14%と大幅に上昇し、0.33%ととなっています。
予想通り大幅に利回りが上昇していますね。確かに大幅に上昇していますが、同債券は前回(第111回)の利回りが111回の歴史の中でもっとも低い利回りであり、異例の低水準でしたので、今回の0.33%がその前と比較してどのようなポジションなのかも合わせて確認しておきましょう。
<住宅金融支援機構債券利回りの動向>
第107回(2016年3月):0.48%(前月比 -0.06%)
第108回(2016年4月):0.34%(前月比 -0.14%)
第109回(2016年5月):0.36%(前月比 +0.02%)
第110回(2016年6月):0.23%(前月比 -0.13%)
第111回(2016年7月):0.19%(前月比 -0.04%)
第112回(2016年8月):0.33%(前月比 +0.14%) ※今回
最も今回の水準に近かったのは2016年4月になります。フラット35の金利としては翌月・2016年5月の金利と言えますので、2016年5月のフラット35の金利水準を確認しておきましょう。
2016年5月のフラット20金利 : 0.96%
2016年5月のフラット35金利 : 1.08%
このような状況ですので、2016年9月のフラット35の金利は上昇する可能性が極めて高く、その上昇幅は0.10~0.18%の範囲になると予想できそうです。
2016年9月のフラット35金利予想
- 借入期間20年まで:0.950%(8月比 +0.12%)
- 借入期間35年まで:1.040%(8月比 +0.14%)
※上記の金利は、フラット35の中で最低金利を提示している楽天銀行や住信SBIネット銀行などの金利を予想しているものです。フラット35は提供する金融機関によって金利や条件が異なりますので注意しましょう。
次に、長期金利(10年物国債)の利回りの動きも確認しておきましょう。下記のグラフは日本相互証券様のホームページより引用させていただいた長期金利(10年物国債利回り)の動向を示したものですが、8月に入り利回りが大きく上昇し、▲0.1%前後の水準で推移していることがわかります。
この利回りの動きを見ても、来月の住宅ローン金利は上昇するのが確実な状況なのがわかりますね。
同じフラット35でも提供される金利に差があるのはもちろん、手数料やサービス内容にも違いがあります。フラット35での借り入れ・借り換えを考えるのであれば、もっともおトクなフラット35を選びたいものです。そうなると、毎月フラット35提供金融機関の中でも最低の金利を提示し続けている実績のある楽天銀行のフラット35と住信SBIネット銀行のフラット35は有力な選択肢の1つと言えるでしょう。
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