このところ、これ以上の金利引き下げが難しいレベルまで金利引き下げ競争が進み、住宅ローン顧客の獲得競争は金利や手数料だけでなく独自のサービス性で競争するステージに移ってきています。

特に2012年・2013年以降に登場してきているのが独自の特約のついた団体信用生命保険(団信)です。例えば、がんなどの所定の病気になると住宅ローンの残高がゼロになったり、お子様の出産や進学で出費がかさんだ時は一時的に住宅ローンの元本の返済をストップできる、といったサービスです。

利用にあたって住宅ローン金利が上乗せされてしまうケースが一般的ですが、中には無料のものや、数万円の手数料だけで利用できるものもありますので、いざという場合に備えて申し込みを検討してみてはどうでしょうか。

例えば、りそな銀行が第一生命保険と提携して2013年10月から始めた「団信革命」は、3大疾病に加え、「恒久的に心臓ペースメーカーを装着」「直腸を切断し、人工肛門を付けた」「両耳の聴力を完全に永久に失った」など、所定の16の状態や要介護2以上の状態になった場合という条件で住宅ローンの残高がゼロになる商品です。

SBI新生銀行は2012年11月から要介護3以上または提携先の太陽生命保険が認めた状態で住宅ローン残高がゼロになる”安心パック”という商品の取り扱いを開始しています。また、この安心パックには「電話一本で元本の返済を一時的にストップできる”コントロール返済”」というサービスも付帯しています。事務手数料5万円で利用できる点も非常に魅力的です。

人生の多くの時間を共にする住宅ローン。最新の住宅ローンは金利面以外にもお得なサービスがついてくるものが増えてきています。数年前にはこのような住宅ローンはあまり提供されていませんでしたので、ご自身・ご家族の将来を見据えて住宅ローンの選定が行えると良いですね。