
住宅ローンの相談を1つの銀行窓口だけで済ませると、ほかの金融機関と比べる材料が手に入りません。先に複数の銀行の条件を並べて候補を絞り、その後で窓口や銀行代理業者に相談するほうが効率的です。
日本銀行は2026年9月18日に政策金利を1.25%程度へ引き上げ、9月24日から適用しました(日本銀行の公表資料)。金利が動く局面ほど、借入先の選び方の差が総返済額に出やすくなります。
銀行窓口だけで決めないほうがよい2つの理由
1つ目は、窓口では他行と比べられないことです。銀行が他行の商品を勧めることはまずありません。1行に行って得られるのは、その銀行の情報だけです。
2つ目は、提案される商品が自分にとって最も有利とは限らないことです。銀行は自行の商品の中から提案します。その商品が自分の返済計画に合うかどうかは、他行と並べて確かめる必要があります。
つまり銀行窓口は、比べて候補を絞ったあとに審査や申込みのために行く場所です。借りられるかを早く知りたいなら、2〜3行に事前審査を出して結果を比べる方法もあります。審査にかかる日数の目安は住宅ローン審査にかかる日数の比較にまとめています。
相談先は4種類、扱う商品の範囲で選ぶ
住宅ローンの相談先は銀行の窓口だけではありません。相談先ごとに扱う商品の範囲が違うため、目的で使い分けます。
| 相談先 | 扱う商品 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 銀行の店舗窓口 | その銀行の商品だけ | 給与振込先など、取引のある銀行の優遇条件を確かめたい | 他行との比較材料は自分で用意する |
| 銀行代理業者の店舗 | 所属銀行の商品(例:SBIマネープラザはドコモSMTBネット銀行とSBI新生銀行の2行) | ネット銀行の住宅ローンを対面で相談したい | 扱えるのは所属銀行の商品に限られる |
| ネット銀行の電話・チャット・オンライン相談 | その銀行の商品だけ | 比較は済んでいて、手続きを進めたい | 相談の方法や受付時間は銀行ごとに違う |
| 住宅会社・不動産会社の提携ローン | 提携先の金融機関の商品 | 物件の引渡しに合わせて手続きを任せたい | 提携先以外は自分で調べる。申込書類の内容は自分で確認する |
平日の日中に動けない人は、土日や夜間に相談できる窓口から探すと早く進みます。相談時間で比べた一覧は土日・夜間に住宅ローン相談ができる金融機関で紹介しています。
ドコモSMTBネット銀行は10月30日で申込み方法が変わる
ネット銀行でも、対面での相談が前提になる例があります。ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローンは、WEB申込コースの仮審査申込の受付を2026年10月30日(金)17時で終了します(予定)。
それまでに仮審査を申し込んだ人は、WEB申込コースで手続きを続けられます。以降の申込みは、銀行代理業者が窓口になる対面相談コースです。店舗やオンラインで担当者に相談しながら進められます。
比べると、審査結果による上乗せ金利は対面相談コースが最大年0.550%、WEB申込コースが年0.100〜0.300%です。対面相談コースの環境配慮型住宅への特別金利優遇は、2026年9月実行分で終了しました。同じ銀行でも申込みの経路で条件が変わるため、相談の場で上乗せの有無まで確かめます。
比べる項目は金利と諸費用の5つ
比べるときは、表面の金利だけでなく諸費用まで並べます。
| 比較の観点 | ポイント | 備考 |
|---|---|---|
| 金利 | 変動・固定の別、引下げ後の適用金利 | 金利は月ごとに改定されることがある。比べるときは同じ月の値をそろえる |
| 事務手数料 | 定率型(借入額×◯%)か定額型か | 借入額が大きいほど定率タイプの負担は大きくなる |
| 保証料 | 0円か、金利上乗せ・一括払いか | ネット銀行や一部の銀行は保証料0円が多い |
| 団信 | 一般団信のほか、がん・疾病保障の上乗せ金利 | 保障内容と上乗せ幅のバランスで比べる |
| 繰上返済手数料 | 一部繰上返済が無料か | こまめに繰上返済する予定なら重要 |
5項目を並べると、金利が僅差でも総支払額では差が付く例が見えてきます。諸費用を含めた比べ方は住宅ローンを総費用で比較する方法で詳しく扱っています。
相談の前に済ませる比較の手順
窓口に行く前に、次の順で候補を絞っておくと相談が短く済みます。
- 比較サイトや各行のシミュレーターで、金利タイプごとに3〜4行を選ぶ。
- 同じ月の金利で、事務手数料・保証料・団信の上乗せを含めた総額を並べる。
- 上位の2〜3行に事前審査を出し、借入可能額と適用金利を確かめる。
- 結果を持って銀行窓口や銀行代理業者に相談し、条件の違いを質問する。
当サイトでは、各行の事務手数料・保証料まで加味した【変動金利を徹底比較】借り換えにおすすめの住宅ローンとはと、【徹底比較】借り換えにおすすめの住宅ローン 当初10年固定型を用意しています。金利タイプ別に複数行を同じ条件で見比べられます。
よくある質問
Q. 給与振込先の銀行なら住宅ローンの条件は有利になりますか?
A. 給与振込などの取引を条件に金利を優遇する銀行はあります。ただ、優遇後の金利が他行より低いとは限りません。優遇後の適用金利と諸費用の合計で、他行と比べて判断します。
Q. 複数の銀行に同時に事前審査を申し込んでも問題ありませんか?
A. 一般に複数行への同時申込みはできます。申込みの情報は信用情報機関に記録されるため、一度に多数へ出すのは避け、2〜3行に絞ってから出すのが現実的です。
Q. 店舗のないネット銀行で対面相談はできますか?
A. 多くのネット銀行は電話・チャット・オンラインで相談を受けています。銀行代理業者の店舗で対面相談できる銀行もあり、ドコモSMTBネット銀行の住宅ローンはSBIマネープラザの店舗で相談できます。
Q. 同じ銀行でも、どこで申し込むかで条件は変わりますか?
A. 変わることがあります。ドコモSMTBネット銀行は、対面相談コースとWEB申込コースで審査結果による上乗せ金利の幅が違います。相談の際は、申込みの経路ごとの条件を確かめます。
Q. 銀行代理業者に相談すると費用はかかりますか?
A. SBIマネープラザは住宅ローンの相談を無料としています。借入れの際にかかる事務手数料や保証料は、相談先ではなく借入先の銀行の規定で決まります。
まとめ
住宅ローンは借入額が大きく期間も長いため、入口での比較が数十万円単位の差につながることがあります。まず複数行を比べてから窓口へ行く順番が、相談の時間も総返済額も抑える近道です。
掲載内容は記載時点のものです。最新の金利・条件は各金融機関の発表をご覧ください。
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