テレビなどでも大きく報道されていますが、農協の上部組織である、JA全中の改革が決まりました。
安倍総理はアベノミクス第3の矢の中で農業改革をその目玉に据えており、今回の改革が決まりました。
現在の農協はJA全中が大きな権限を持ち、全国の農協を指導・監査をする権利を有していますが、農業は衰退の一途をたどっており、農業の競争力向上のために、各地域の農協の権限を強めることがその目的であります。
また、現在の農協は農業による収益ではなく、住宅ローン、自動車ローン、共済などの金融事業が収益の70%を占めており、全中や農協が本業であるはずの農業に注力せずに金融事業を伸ばしていることで、農業衰退に結びついていると考えられています。
しかし、今回決まった改革によるり農協(JAバンク) 住宅ローンの影響は当面なさそうです。
なぜならば、今回の改革に金融事業の切り離しや農家以外の組合員(准組合員)の加入制限は見送られたためです。
今後こうした方面にまで改革が進む際には、影響が発生するかもしれません。
ご参考までにJAバンク神奈川の住宅ローン金利を調べてみました。
変動金利は0.70%、10年固定金利が0.95%(いずれも2015年2月適用金利)となっており、ソニー銀行や住信SBIネット銀行、イオン銀行などのネット専業銀行低金利ほどではないですが、メガバンクよりは安いことが分かります。
また、JAバンクの住宅ローン審査基準も調べてみました。
・勤続(営業)年数1年以上の方
・年収150万円以上の方
となっておりフラット35並に緩和された審査基準であることが分かります。