世界的な株価急落が止まりません。

2月12日の東京証券取引所では前営業日に続き株価が急落し、日経平均株価は760円78銭安の1万4952円61銭で終わりました。

週間では1,800円余り(約11%)値下がりし、リーマンショック以外の急落となっています。

この急落の背景は

・原油価格を中心とした資源急落

・中国を中心とした新興国市場の経済低迷

・米国景気の伸び悩み

・欧州金融危機の再燃懸念(ドイツ銀行の業績不振)

など現在の世界経済マイナス要因しか見当たらない状況になってしまっているためです。

また、国内を見ると1月29日の日銀によるマイナス金利導入が現時点ではマイナスの影響を為替・株式市場に与えていることも注目する必要があります。

なお、来週からは春節で休場であった中国株式市場の取引が再開されます。現時点では中国株式も急落し、この中国株式市場の動きがさらに世界の株価急落を及ぼすという状況を覚悟するべきでしょう。

 

さて、こうした世界経済の中で住宅ローン金利はどうなるのでしょうか。

景気が悪くと考えられる以上、政府や中央銀行は金融緩和を行い金利を低く抑える以外に取るすべはありません。

本サイトでも紹介しましたが、既に日本では長期金利すらマイナスになっているためこれ以上の金利低下はなかなか見込めないところまで来ています。

長期金利金利がマイナスになったのが2月9日であるため、2016年3月の住宅ローン金利は各銀行が金利引き下げに踏み切ることは必然と言えます。

来週月曜日(2月15日)にはソニー銀行が3月の金利を発表するものと思われ、その金利水準が気にるところです。

3月は日本史上初の長期金利マイナスを記録した後の最初の住宅ローン金利決定の月となるためかなり低い金利が発表されると思ってよいでしょう。

住宅ローンは申込みから・審査・融資実行まで2週間~1か月かかるのが一般的です。2016年3月に住宅ローンを借り入れる、借り換えるためは今から申込みを行っておく必要があります、現在起きている自体は異常事態ですので、4月以降の金利は一気に上昇することもありえます。

この超低金利での住宅ローン借り入れ・借り換えを考えている方は早め早めに借り入れ候補の銀行に申し込みを行うと良いでしょう。審査対策として複数の銀行に住宅ローン審査を行うこともお忘れなく。

 

最後に不動産価格への影響ですが、こちらは値上がりするのか値下がりするのか極めて微妙なところと言えます。

これだけの株価急落は確実に投資家心理を冷やし、不動産価格を下落させます。

一方で日欧は過去にない金融緩和を実施している最中であり、この資金の行き所に金融機関や投資家は困っていることろでもあります。

確実な収益が見込める不動産には投資を行いたいというモチベーションはあるという観点も必要です。