信用金庫とネット銀行の住宅ローンを比べるイメージ

住宅ローンは、メガバンクやネット銀行だけでなく、地域の信用金庫(信金)でも借りられます。対象は原則として営業エリア内の物件で、そのぶん地域の事情をふまえた相談に乗ってもらいやすいのが特徴です。

金利は信金ごとに差があり、ネット銀行より低い例もあります。比べるときは表示金利に加え、保証料の扱いと優遇条件まで並べて見ます。

信用金庫とは

信用金庫は、預金の受け入れや融資を行う金融機関で、地域密着型の経営が特徴です。銀行は銀行法にもとづく株式会社ですが、信用金庫は信用金庫法にもとづく会員制の法人です。

営業エリアが限られ、主な取引先は地元の中小企業と個人です。地域に資金を還元する考え方が、住宅ローンの審査姿勢にもあらわれます。

信用金庫の住宅ローンの特徴

対象は基本的に営業エリア内の物件です。審査では地域の事情や個々の状況が考慮されます。

たとえば土地を先に持っていて、建物部分だけ借りたいケースです。画一的な基準では通りにくい相談でも、話を聞いてもらえることがあります。

金利の優遇には、給与振込口座や公共料金の引き落とし口座の指定といった条件が付くことが多くなります。条件をどこまで満たせるかで、適用金利が変わります。

インターネットで申し込みや相談を受け付ける信用金庫もあります。取り扱いの有無や手続き方法は、信用金庫ごとに異なります。

信用金庫とネット銀行の金利を比べる(2026年10月時点)

信用金庫の金利は金庫ごとに違うため、一例として埼玉縣信用金庫(さいしん)を、ネット銀行2行と同じ項目で並べます。

比較の観点埼玉縣信用金庫(埼信しんきん住宅ローン等の金利プラン)auじぶん銀行ドコモSMTBネット銀行 対面相談コース
変動金利年1.245%〜1.445%年1.734%(全期間引下げプラン・物件価格の80%以下)年1.600%(通期引下げプラン・物件価格の80%以下)
当初10年固定年3.830%年3.470%(当初期間引下げプラン)年3.379%(当初引下げプラン)
金利の前提・審査による変化保証会社(しんきん保証基金・全国保証)の保証付の場合の金利審査の結果、保証付金利プランになる場合あり審査の結果、最大年0.550%の上乗せあり
相談の窓口営業店オンライン中心銀行代理業者の店舗・オンライン

※2026年10月時点・新規借入。さいしんは同庫の金利一覧(2026年10月1日現在)の掲載値です。

表示金利だけを比べると、変動金利はさいしんが最も低くなります。一方、当初10年固定はネット銀行2行のほうが低い水準です。

つまり変動と固定で順位が入れ替わるため、どの金利タイプで借りるかを先に決めてから比べます。信用金庫は保証料を金利と別に払う形があるため、保証料の負担方法は窓口で必ず確認します。

2026年の金利情勢と注意点

日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で、政策金利を1.0%程度から1.25%程度へ引き上げました(日本銀行「金融市場調節方針の変更について」)。6月に続く引き上げで、9月24日から適用されています。

変動金利の基準金利は、こうした動きを受けて金融機関ごとに見直されます。信用金庫も同じで、改定の時期と幅は金庫ごとに異なります。申し込みの前に、借入時点の金利を確かめます。

金利全体の動きは住宅ローンの金利推移と金利動向で整理しています。

信用金庫・ネット銀行・フラット35の比較

経営スタイルの異なる借入先を、選ぶときの観点で横並びにしました。具体的な金利は上の表を参照してください。

比較の観点信用金庫ネット銀行フラット35(取扱金融機関)
金利の傾向金庫ごとの差が大きい/優遇条件で変わる変動金利を中心に低めの水準を掲載全期間固定で返済額が確定する
営業エリア原則として営業エリア内の物件が対象全国対応が中心取扱金融機関により異なる
審査の柔軟性地域の事情をふまえた相談に応じやすい基準が明確で画一的な傾向住宅金融支援機構の基準にもとづく
手続き営業店での対面相談が中心オンライン完結が中心/銀行代理業者の窓口で対面相談できる銀行もある金融機関により対面・オンライン
団信信用金庫により内容が異なる疾病保障を上乗せなしで付ける銀行もある新機構団信の費用を借入金利に含む

フラット35は2017年10月以降の申込分から、団信の費用が月々の返済に含まれています(住宅金融支援機構【フラット35】の案内)。団信に加入しない場合の金利は、団信付きの金利から年0.2%低くなります。

どこで借りるか迷ったら

銀行の審査で通らなかった事情があっても、地元の信用金庫なら個別に相談できる場合があります。一方で、金利の水準は金庫ごとに大きく違います。

借り入れや借り換えを考えるなら、性格の違う借入先を並べて審査を受けると比べやすくなります。

  • 地元の信用金庫
  • ネット銀行(auじぶん銀行、ソニー銀行など)
  • 銀行代理業者の窓口で相談できる銀行(ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の対面相談コースなど)
  • フラット35の取扱金融機関

同時に審査を受けると、落ちたときの空白期間を避けつつ、提示された適用金利で比べられます。比べる軸は、金利・保証料・事務手数料・団信の4つです。

ドコモSMTBネット銀行のWEB申込コースは、2026年10月30日(金)17時で仮審査申込の受付を終了します。以降の申し込みは、銀行代理業者が窓口の対面相談コースになります。

地方でネット銀行を使うときの違いは地方でネット銀行の住宅ローンは使えるか(地銀との違い)、借入前の基本は初めての住宅ローンで知りたい10のことにまとめています。

よくある質問

Q. 営業エリア外の物件でも信用金庫で借りられますか?

A. 原則として営業エリア内の物件が対象です。エリアの決め方は信用金庫ごとに違うため、購入予定の物件が対象になるかを先に問い合わせます。

Q. 信用金庫とネット銀行では、どちらの金利が低いですか?

A. 金利タイプと金庫によって逆になります。2026年10月時点の例では、変動金利はさいしんが低く、当初10年固定はネット銀行2行が低い結果でした。保証料も含めた総額で比べます。

Q. 銀行の審査に落ちても、信用金庫なら通ることがありますか?

A. 必ず通るわけではありません。信用金庫は地域の事情や個々の状況をふまえて相談に応じやすく、画一的な基準で通りにくかった場合の相談先になります。

Q. 信用金庫の住宅ローンの保証料は金利に含まれますか?

A. 金庫と商品によって違います。保証会社の保証付を前提にした金利でも、保証料を別に払う形があります。見積もりの段階で、保証料の金額と払い方を確認します。

掲載内容は記載時点のものです。最新の金利・条件は各金融機関の発表をご覧ください。

 

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