住宅ローンの仕組みは複雑で金利体系やタイプを理解するのに苦労される方も多いと思います。特に理解しづらいのが、その煩雑な金利体系。「金利」とひと口に言っても、「基準金利」「優遇金利」「適用金利」など様々な表現・用語があります。

同じ金融機関でも店頭金利と優遇金利は大きく異なっていたり、各社の住宅ローンを比較検討しようとしても、様々な数字が様々な基準で入り乱れています。

今回は、住宅ローンの金利について知識のない人にもわかりやすく、それぞれの金利の違いについてまとめてみました。住宅の新規購入や住宅ローン借り換えの際に活用いただければと思います。

 

住宅ローンの基準金利とは?

インターネットの検索エンジンで「住宅ローン金利」と検索してみると、様々な金融機関の住宅ローンが表示されます。例えば、三菱UFJ銀行のサイトを開いてみると変動金利について2017年10月末時点で「基準金利 年2.475%、引き下げ後 年0.625%」となっています。これを見てもわかるように、基準金利と引き下げ後の金利ではかなりの開きがあり、どちらが適用されるかによって、返済額にも数百万円の差が生まれることもあるでしょう。ここでいう引き下げ後とは優遇金利のことを指しています。

本題の基準金利についてですが、基準金利は文字通り、住宅ローンの基準となる金利です。各金融機関が自由に設定するものであり、金利が異なります。ただ、基準金利は市場金利に照らして決めているため、各社ほとんど差異はなく、ほぼ横並びの状態です。

また、多くの場合、基準金利で住宅ローンを契約を行うことはないでしょう。

金融機関により基準金利を店頭金利や表面金利と呼称する場合もあります。

 

住宅ローンの優遇金利とは?

優遇金利は諸条件を満たすことで基準金利から一定割合を引き下げた、実際に返済時に適用される金利のことです。たとえば、その時の基準金利が2.475%で優遇金利幅が1%の場合、適用金利は1.475%ということになります。

優遇金利の決まり方ですが、メガバンクの場合には住宅ローン審査結果により決まったり、クレジットカードの申し込み、給与振込口座の設定などを条件とする場合が多い状況です。このため、公式サイト上に掲載されている引き下げ後金利や優遇金利で実際に住宅ローンを組めない場合もあり要注意です。

金融機関により優遇金利を適用金利と呼称する場合もあります。

 

メガバンク・地銀とネット専業銀行の優遇金利について

メガバンクや地銀では前述のように審査結果により実際に契約できる住宅ローン金利が変わりますが、ネット専業銀行の場合にはこうした仕組みがありません。住宅ローン審査に通れば、サイト上の金利で契約することができます。この分かりやすさではネット銀行が優れている点といってよいでしょう。

※実際に借りれる住宅ローン金利は審査申し込み時の金利ではなく、住宅ローン契約時(融資実行時)の金利となる点には留意しましょう。

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まとめ 

基準金利は「定価」で、適用金利はそこから割引された「バーゲン価格」というイメージで覚えると良いと思います。ただし、昨今の住宅ローンは定価で販売されることがほとんどなく、店頭金利はあくまで参考値程度で良いと思います。つまり、金利を比較する際は「適用金利」「優遇金利」を注意深く見ることが大切です。

複雑そうに見える金利についてしっかりと理解し、自分にあった住宅ローンを選べると良いですね。

 

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