
※本記事は2014年時点の情報・市況にもとづく内容です。記載の金利や各行の状況は当時のものであり、最新の金利・サービスは各金融機関の公式サイトでご確認ください。
情報誌「DIME」のインターネットサイトに、こんな記事が出ていました。非常に興味深い内容だったので、少しご紹介します。
まず、ネット専業銀行などの新規参入銀行が先行して進めてきた住宅ローン金利の引き下げがメガバンクにも波及し、当時としては過去最低水準まで下がっていました。その背景として、住宅ローン金利の指標となる長期金利が2014年7月に0.5%台前半まで歴史的な低水準に下がっていた点、また消費増税の反動で足元の住宅ローン需要が減退し、銀行間の競争がいちだんと熾烈になっていた点が挙げられ、これらの影響が過去最低水準の金利に表れているとしています。
一方で、変動型の金利についてはまだメガバンクがネット専業銀行などの新規参入銀行に見劣りし、圧倒的な低水準の金利を実現しているのがソニー銀行(0.589%)とイオン銀行(0.57%)であると紹介しています。
また記事では「イオン銀行に注目すべき理由」が続き、記事の筆者である松岡賢治氏はイオン銀行に非常に注目しており、当面、住宅ローンはイオン銀行の優位が続くと予想しています。
その理由として、この低金利(特に変動は0.57%)を提供できるのは、イオン銀行が高い収益性を有しているからであり、銀行の財務情報でもそれを示しているとしています。
少し難しいのですが、銀行が調達した資金を何%で運用しているかを表すのが「資金運用利回り」であり、この利回りがイオン銀行では3.15%と、他行と比較してずば抜けて高いそうです(例えばメガバンクでは1%程度、ネット専業銀行でも高くて2%後半)。
では、なぜイオン銀行がずば抜けて高い資金運用利回りを確保できているかというと、キャッシング残高が飛躍的に増えており、キャッシングで得られる利息収益により3.15%の資金運用利回りが実現しているとしています。
キャッシングはいわゆる消費者ローンですが、イオン銀行は2013年4月にイオングループの稼ぎ頭であるイオンクレジットサービスと経営統合しており、発行枚数2,000万枚を超えるイオンカードの発行体となっています。つまり、イオンカードのキャッシングにより高い収益性を確保し、住宅ローン金利では他行を凌ぐ低金利を実現しているとしています。
ちなみに、対抗馬であるソニー銀行も低い金利を実現していますが、ソニー銀行の貸出のほとんどは住宅ローンであるため収益性は劣り、一方で金利競争力の確保から住宅ローン金利を下げてきているため、当時としては厳しい経営環境にあるとも言えるかもしれません。
最後に、イオン銀行のキャッシング残高はこの年度に入ってからも伸びている模様で、収益性の改善も続いていると想定されるため、イオン銀行の低金利は当面続き、銀行間の熾烈な住宅ローン競争を引っ張っていく、『当分、同行が台風の目となるだろう』と締めくくっています。
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