
「SBIモーゲージの住宅ローン残高が2兆円を突破」——本記事はもともと、2014年11月にそのニュースをお伝えしたものです。あれから10年以上が経ち、会社の名前も、規模も、取り扱う住宅ローンの中身も大きく変わりました。現在の姿がわかるよう、公式発表をもとに全面的に書き直しています。
SBIモーゲージは、現在の「SBIアルヒ」
結論から書くと、SBIモーゲージは社名が2度変わり、現在は「SBIアルヒ株式会社」です。公式サイトの沿革で確認できる変遷は次のとおりです。
| 時期 | できごと | 備考 |
|---|---|---|
| 2000年6月 | 創業 | 創業日は2000年6月9日 |
| 2008年9月 | モーゲージバンクとして日本初の銀行代理業許可を取得 | — |
| 2015年5月 | 「SBIモーゲージ株式会社」→「アルヒ株式会社」に社名変更 | ARUHIブランドの始まり |
| 2017年12月 | 東京証券取引所 市場第一部に上場 | 2022年4月にプライム市場へ移行 |
| 2022年11月 | SBIグループの一員に | — |
| 2024年1月 | 「SBIアルヒ株式会社」に社名変更 | 現在の商号 |
そのため、ネット上で「SBIモーゲージ」「ARUHI(アルヒ)」として紹介されている情報は、いずれも現在のSBIアルヒのことだと読み替えてください。古い記事では旧社名のまま書かれていることが多いので、条件や金利を確認するときは必ず現在の公式サイトを見るのが確実です。
住宅ローン残高は「2兆円」から「5兆円」へ
本記事の初出時点(2014年11月)に紹介した残高は2兆円でした。その後、同社が公式に発表している直近の残高のマイルストーンは、2022年9月末日時点で住宅ローンのサービシング債権残高が5兆円を突破(2022年10月17日付プレスリリース)というものです。サービシング債権残高とは、【フラット35】(買取型・保証型)やARUHIスーパー40などの住宅ローン商品の累計サービシング債権残高を指します。
※これは2022年9月末時点で公表された数値です。それ以降の残高は、同社のIR資料(決算短信・決算説明資料)でご確認ください。
いまのSBIアルヒの規模
会社概要から、現在公表されている基本情報を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商号 | SBIアルヒ株式会社(旧・アルヒ株式会社/旧・SBIモーゲージ株式会社) |
| 創業 | 2000年6月9日 |
| 上場市場 | 東京証券取引所 プライム市場(証券コード7198) |
| 資本金 | 60億円(2026年3月末現在) |
| 従業員数 | 522名(2026年3月末現在・グループ会社含む) |
| 店舗網 | 約90拠点(2026年3月末現在) |
| 主な事業 | 住宅ローンの貸し出し・取次業務、保険代理店業務、銀行代理業務 |
2014年当時の本記事には「全国に175店舗」と書いていましたが、店舗数は現在 約90拠点(2026年3月末現在)です。オンラインでの手続きが広がったことで、拠点の数そのものは会社の規模を測る指標ではなくなってきています。
フラット35の実行件数シェアは16年連続でNo.1
SBIアルヒの最大の特徴は、全期間固定金利の【フラット35】に強い住宅ローン専門金融機関である点です。2014年の初出時は「4年連続1位」でしたが、記録はその後も伸び続けています。
直近の公表値は実行件数シェア27.7%で16年連続No.1(2025年度)。おおよそ4人に1人以上がSBIアルヒで【フラット35】を実行している計算になります。
※2010年度-2025年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2026年3月末現在、SBIアルヒ調べ)
取り扱う住宅ローンは「フラット35専門」から広がっている
初出時の同社は実質的にフラット35の専門会社でしたが、その後は商品の幅を広げています。公式の沿革で確認できる主な取り扱い開始は次のとおりです。
| 時期 | 取り扱いを開始した商品 | タイプ |
|---|---|---|
| 2016年10月 | スーパーフラット | 自己資金の割合に応じて金利が下がる独自のフラット35 |
| 2022年8月 | フラット50 | 最長50年の全期間固定 |
| 2024年1月 | 住信SBIネット銀行(現・ドコモSMTBネット銀行)の変動金利商品 | 変動金利 |
| 2025年1月 | リ・バース60 | 全期間固定(60歳以上向け) |
| 2025年4月 | 住宅ローン【SBI信用保証】 | 保証会社付きの住宅ローン |
| 2025年6月 | SBI新生銀行の住宅ローン | 変動・固定 |
とくに2025年6月からはSBI新生銀行の住宅ローンも取り扱っています。SBI新生銀行は保証料・一部繰上返済手数料が0円で、一般団信の上乗せも0円と諸費用の考え方がわかりやすいのが特徴です。全期間固定のフラット35と、変動金利の選択肢を同じ窓口で相談できるようになった点は、比較検討する側にとって使いやすい変化と言えます。
※上記は公式の沿革で確認できる「取り扱い開始」の記録です。現在も取り扱っているか、条件がどうなっているかは必ず公式サイトでご確認ください。
比較検討するときに見ておきたいポイント
フラット35はどの金融機関で申し込んでも住宅金融支援機構の同じ商品ですが、適用金利と融資手数料は取扱金融機関ごとに違います。そのため「シェアNo.1だから最も条件がよい」とは限りません。比較の軸は次の3つです。
| 比較の観点 | 見るポイント | 備考 |
|---|---|---|
| 金利 | 2026年8月の【フラット35】最頻金利は、融資率9割以下・返済期間21年以上35年以下で年3.290%(新機構団信付き) | 最頻金利は「最も多い金利」。実際の適用金利は金融機関ごとに異なる |
| 融資事務手数料 | SBIアルヒは借入金額の2.20%(税込・最低22万円)が基本 | かつての「ARUHIダイレクトで半額(1.10%)」は終了済み。定額型の金融機関もあり総額で比較を |
| 独自商品の有無 | 自己資金を多く入れられるならスーパーフラット、50年で組むならフラット50など | 自己資金の割合で金利が変わるタイプは条件を要確認 |
金利・手数料は毎月見直されます。最新の適用金利と手数料は、必ず各金融機関の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. SBIモーゲージで借りたローンはどうなりますか?
A. 社名が変わっただけで契約が消えるわけではありません。返済中のローンの手続き・問い合わせ先は、現在のSBIアルヒの窓口が案内しています。具体的な取り扱いは公式サイトまたは契約時の書類をご確認ください。
Q. 「ARUHI(アルヒ)」と「SBIアルヒ」は別の会社ですか?
A. 同じ会社です。2015年5月にSBIモーゲージからアルヒへ、2024年1月にアルヒからSBIアルヒへと社名が変わりました。記事や広告で「ARUHI」と表記されているものは、現在のSBIアルヒを指します。
Q. シェアNo.1の会社を選べば金利がいちばん低いのですか?
A. そうとは限りません。フラット35は商品そのものは共通で、適用金利と融資事務手数料は取扱金融機関ごとに決まります。金利だけでなく手数料を含めた総額で比べるのが確実です。

