通常の団体信用保険は、契約者が死亡した時、もしくは高度障害時に住宅ローン返済が免除されるように保険金が支払われ、住宅ローン残高がゼロになる仕組みとなっています。

つまり、それ以外の病気や就業不能状態のときは、変わらず住宅ローン返済を行っていかなければなりません。

その不測の事態に備えるために、8大疾病保障が付属している住宅ローンを選択するなど、利用者は自衛をはかる必要があります。その場合においても、8大疾病以外の理由による就業不能に対するリスクは残ります。

 

今回、明治安田生命が提供を決定した団体信用就業不能保障保険では、8大疾病にかかわらず、また怪我を原因とした就業不能であっても保障が有効となっている点が画期的です。

具体的には、就業不能期間が3か月を超えた場合に、最長9か月に渡り住宅ローン返済金額相当額が就業不能給付金として支払いが行われ、1年を超えて就業不能期間が継続した場合は、債務残高相当額が保険金として支払われます。就業不能状態に陥った原因は限定されず、ほぼすべての疾病・怪我に対応するという点が大きな特徴です。

実際の手数料負担は、発表されないと分からないのですが、りそな銀行やイオン銀行などの8大疾病保障の年0.3%と大体同じ程度の水準になることが予測されます。 住宅ローンとは別個で就業不能保険に加入して備えるというのも、手の一つではあるかと考えられますが、就業不能保険だけでは、住宅ローン残高に満たないリスクも考えられるので、住宅ローン付帯の就業不能保険は万が一の備えとして魅力的なのではないでしょうか。

 

この明治安田生命が発売する団体信用就業不能保障保険を利用するためには、住宅ローン取り扱い金融機関が自社の住宅ローン商品に組み込むのを待つ必要があります。

顧客が団体信用就業不能保障保険を利用できるのは、この秋以降であると考えられます。秋口の発売開始が待ち遠しいですね。

取り扱う金融機関の発表は随時お知らせしていきますのでご期待ください。

 

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