家事の負担が軽くなった住まいのイメージ

住宅ローンの付帯サービスとして一時期大きな話題になったのが、家事代行サービスが無料で使える住宅ローンです。共働き世帯の増加を背景に「金利以外の付加価値」として注目されましたが、現在は当時と状況が変わっています

結論から書くと、この分野の代表格だったSBI新生銀行の「パワースマート住宅ローン 安心パックW(ダブル)」は、2024年10月31日までのご契約分で取り扱いを終了しています(同行公式サイトの告知による)。この記事では、その現状と、付帯サービスを住宅ローン選びでどう評価すべきかを整理します。

家事代行サービス付き住宅ローンの現在地

SBI新生銀行の「安心パックシリーズ」は、住宅ローン利用者がオプションとして加入できるサービス・特約です。このうち家事代行サービスや病児保育サービスが付帯していたのは「安心パックW(ダブル)」で、同行の公式ページには次の告知が掲載されています。

「安心パックW(ダブル)・安心パックSは2024年10月31日(木)までのご契約分で取り扱いを終了いたします」

つまり、これから住宅ローンを申し込む人が「家事代行サービス目当てで安心パックWを選ぶ」ことはできません。すでに契約済みの方の取り扱いは契約内容によりますので、利用可否・残回数などは各自でSBI新生銀行にご確認ください。

なお、安心パックシリーズ自体が消えたわけではなく、選べる内容は改定されています。何が付帯し、事務取扱手数料がいくらになるかは商品説明書に明記されるため、申し込み前に最新版で確認してください。

他行の「家事代行」はもともと割引が中心

かつて本サイトでも、みずほ銀行の子育て応援サービス、SBIアルヒ(旧・ARUHI)の暮らしのサービス、群馬銀行のロング・エスコートといった、住宅ローン利用者向けの家事代行割引サービスを紹介していました。ただし、これらの付帯サービスは金融機関側の判断で内容変更・終了が起こりやすい領域です。

実際、無料付帯だったSBI新生銀行の安心パックWも終了しています。過去記事や口コミで見た付帯サービスが今も同じ条件で提供されているとは限らないため、利用を前提に銀行を決める場合は必ず各行の公式サイトで現在の提供状況を確認してください

付帯サービスは住宅ローン選びの「主役」にはならない

家事代行が無料で使えるのは魅力的ですが、住宅ローンの比較軸としては次の点に注意が必要です。

比較の観点見るポイント備考
金額のインパクト金利差0.1%が総返済額に与える影響借入額が大きいほど、付帯サービスの金銭価値より金利差のほうが効きやすい
事務取扱手数料定率型(借入金額×◯%)か定額型か方式が違うと数十万円単位で差が出る。付帯サービス込みのパッケージは手数料が高めに設定されることがある
団信の保障範囲一般団信・全疾病・がん保障の有無と上乗せ幅返済中のリスクに直結するため、付帯サービスより優先度が高い
継続性そのサービスが完済まで続く保証があるか付帯サービスは改定・終了があり得る。今回の安心パックWが実例
実際に使うか利用できる地域・回数・時間帯の制限回数・地域に制限がある場合、額面どおりの価値にはならない

付帯サービスは「同じくらいの条件で迷ったときの差別化要素」と位置づけ、まずは金利・事務取扱手数料・団信という3つの主要コストで絞り込むのが、後悔の少ない順序です。

いまのSBI新生銀行はどこを見るべきか

安心パックWは終了しましたが、SBI新生銀行の住宅ローンには引き続き諸費用の分かりやすさという特徴があります。

  • 保証料は原則0円。事務取扱手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型が基本です(旧・定額型の取り扱いはありません)。
  • 一部繰上返済・全額繰上返済の手数料は0円で、インターネットバンキングからいつでも何度でも繰上返済できます。
  • 団信は一般団信が上乗せ0円で、全疾病保障付団信も上乗せ0円(2026年3月2日開始)。がん保障は有料オプションです。
  • 店舗での相談とオンライン手続きの両方に対応しており、対面で相談したい人にも選択肢になります

一方で、「ステップダウン金利」「自動繰上返済(スマート返済)」「介護保障を付けた安心保障付団信」はいずれも終了しています。古い記事に残っているこれらのサービスを前提に選ばないよう注意してください。金利・手数料・保障内容は改定されるため、最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください

家事代行そのものを検討する場合

住宅ローンの付帯サービスに頼らず、家事代行を単独で利用するという考え方もあります。その場合は、金利の低い住宅ローンを選んで浮いた分を家事代行の費用に充てるほうが、サービスの終了リスクを負わずに済みます。

依頼先を選ぶ際は、①1回あたりの時間と料金体系(スポットか定期契約か)、②対応エリア、③損害保険への加入の有無、④スタッフの交代可否、といった点を比較すると失敗しにくくなります。料金は事業者・プラン・地域で幅があるため、複数社の見積もりを取るのが確実です

よくある質問

Q. すでに安心パックW(ダブル)を契約しています。家事代行は使えなくなりますか?
A. 公式告知は「2024年10月31日までのご契約分で取り扱いを終了」=新規の申し込み受付を終える趣旨です。契約済みの方のサービス内容は契約時の条件によりますので、利用回数・期間・対象エリアはSBI新生銀行に直接ご確認ください。

Q. いま家事代行が無料で付く住宅ローンはありますか?
A. 本記事の調査時点(2026年7月)では、回数無料で家事代行が付帯する住宅ローンは一般的な選択肢とはいえません。付帯サービスは各行で改廃が続くため、「あるかもしれない」ではなく、検討している銀行の公式サイトで直接確認するのが確実です。

Q. 付帯サービスが手厚いローンは、その分どこかで割高になっていませんか?
A. 一概にはいえませんが、パッケージ型の商品は事務取扱手数料が高めに設定されている場合があります。付帯サービスの金銭価値と、手数料・金利の差額を必ず並べて比較してください。

Q. 付帯サービスは契約後に追加できますか?
A. オプションの選択は契約時に決めるのが一般的で、後から追加できないケースが多いのが実情です。団信と同様、申込前に内容を確定させておく必要があります。

まとめ

家事代行サービス付き住宅ローンは、共働き世帯に刺さる分かりやすい付加価値でしたが、その象徴だったSBI新生銀行の安心パックW(ダブル)は2024年10月31日契約分で取り扱いを終了しました。付帯サービスは数十年の返済期間のあいだに変わり得るという前提で見ておくのが安全です。

住宅ローンの比較は、金利・事務取扱手数料・団信という「必ず効く3要素」を先に固め、付帯サービスは最後の判断材料にする——この順序が結局いちばん堅実です。各行の条件は随時改定されるため、最終確認は必ず公式サイトで行ってください。

 

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