日本銀行の黒田総裁がバンコクでの講演で、日本国内のインフレ率が、向こう数カ月で相当加速するとの見解を示しました。

 

現時点での日本のインフレ率は0%付近ですが、今後数か月で加速(上昇)し始めると見込んでいるという内容でコメント。さらに、2016年度の上期頃には2%の目標に達するとの見解を示し、追加の金融緩和を予定していない旨も記者からの質問に回答したと報道されています。

 

黒田総裁のコメント通りに日本のインフレ率が加速した場合、当然、国内の長期金利をはじめとする各種金利が合わせて上昇していく事が予想されます。つまり、住宅ローン金利についても、基本的には同様に推移することが予想されます。

 

日銀総裁のコメントの通り金利が推移するとは限りませんが、今の日本国内の金利は政府・日銀の大規模な金融緩和によってもたらされています。その日銀総裁が、インフレ率について具体的にコメントしたことと、追加金融緩和を予定していない旨をコメントしたことは、各種マーケットに影響を与えると考えた方が良いでしょう。

 

来月・再来月といった短期間で急激に上昇する可能性はほとんどありませんが、1年後には金利上昇している可能性は十分にありえる状況ですね。

 

今年の2月の住宅ローンの過去最低金利を底にやや上昇基調にある住宅ローン市場ですが、今月・来月の金利水準も3年後・5年後に振り返ってみると、ありえない程の低金利だったと思える可能性が十分にあります。

 

住宅ローンの借り換えや借り入れを検討している人は、今回の報道・コメントもしっかりと考慮して住宅ローンの比較検討を行うと良いでしょう。

 

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