損害保険会社各社は、マンション管理組合が共用部分の損害に備えて加入する保険の保険料を引き上げています。

分譲マンションの管理組合が入る保険は「マンション総合保険」として損保各社が取り扱っていますが、大手4社の総契約数は全国で約11万5千件。

本保険は、玄関ホールや階段、廊下などの共用部分が対象で、大半の管理組合が加入しています。火災や台風、破損による損害を補償するほか、特約をつければ各部屋の水漏れが原因で階下の入居者の損害が生じた場合などでも保険料が下ります。 損害保険ジャパン日本興亜の上げ幅は2−6割程度、東京海上日動火災保険も平均2割の引き上げです。損保ジャパン日本興亜、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険は2015年中に保険料を2−6割程度上げています。

築年数の古い物件で水漏れが増え、保険料支払い額が膨らんでいることが、その理由。

建築資材の高騰で修理費が上昇したことも、影響しています。全国にある築20年以上の物件は約5割を占め、

某大手損保の保険金支払額は過去5年で1.5倍増しており、保険料を上げざる負えないと言います。 私たちが注意しなければならないのは、この保険料は入居者が毎月支払うマンション管理料に直結することです。

ある千葉県の築20年のマンションでは、保険料が約年100万円から2倍に上昇。

管理組合は入居者に対して、管理費を月2千円上げる提案をしたが難航しているともいいます。

マンションを購入する際には、築年数とともに上昇するマンション管理料も考慮しておきたいですね。