住宅ローンの事務手数料と団信を比較する夫婦のイメージ

楽天銀行の楽天キャッシュプレゼントコースは、2015年12月31日の借入申込分で終わっています。いま4,000万円超を借りても、楽天キャッシュは受け取れません。

現在の楽天銀行住宅ローン(金利選択型)を比べる軸は、一律330,000円(税込)の融資事務手数料と、金利上乗せなしで付くがん50%保障・全疾病特約です。2026年10月からは、フラット35の利用者に楽天ポイントが付く住宅金融支援機構の制度も始まりました。

楽天キャッシュプレゼントコースは2015年12月末で終了

かつて楽天銀行は、住宅ローンを4,000万円超借りた人に楽天キャッシュを進呈していました。対象は金利選択型・フラット35・フラット35S・固定と変動で、借り換えは対象外でした。

進呈額は、借入金額から4,000万円を引いた額の0.5%です。8,000万円を借りた場合、(8,000万円-4,000万円)×0.5%で200,000円分でした。

受付は2015年12月31日23時59分までの借入申込分で終了しています。当時の紹介記事はいまもネット上に残っています。この特典を前提に借入額を決めても、現在の申込には適用されません。

融資事務手数料は商品と返済口座で変わる

2026年10月時点の融資事務手数料は、下の表のとおりです。金利選択型は定額型、フラット35は定率型です。

商品・区分返済口座に楽天銀行を指定楽天銀行以外を指定
住宅ローン(金利選択型)/単独・連帯債務330,000円(税込)の定額330,000円(税込)の定額
+金利に年0.300%上乗せ
住宅ローン(金利選択型)/ペアローン合計495,000円(税込)
※1件あたり247,500円(税込)
同左
+金利に年0.300%上乗せ
フラット35(新規借入)借入額×1.10%(税込)
最低110,000円
借入額×1.43%(税込)
最低110,000円
フラット35(借り換え)借入額×0.99%(税込)
最低165,000円
借入額×1.43%(税込)
最低165,000円

金利選択型で他行口座を返済口座にすると、手数料は同じでも金利が年0.300%上がります。3,000万円・35年なら、金利が一定でも総返済額は約190万円増える計算です。

フラット35は、返済口座の指定で料率が変わります。借り換えの最低額は165,000円で、新規の110,000円とは違います。

定額タイプが有利になる分岐点は借入額1,500万円

ネット銀行の多くは、借入額×2.20%(税込)の定率タイプです。楽天銀行の金利選択型は330,000円の定額なので、330,000円÷2.20%=1,500万円が分岐点になります。

借入額が1,500万円を超えるほど、定額タイプの手数料は割安です。4,000万円なら定率タイプは880,000円で、差は550,000円になります。

借入額別に見た定額型と定率2.20%の融資事務手数料の比較グラフ
楽天銀行の金利選択型は定額330,000円(税込)。定率2.20%は借入額に料率を掛けた計算値。

ただし、手数料の差より金利の差が大きければ結果は逆になります。金利・事務手数料・団信の上乗せを足した総支払額で比べる必要があります。

団信はがん50%保障と全疾病特約が上乗せなし

金利選択型では、がん保障特約(50%保障)と全疾病特約(就業不能保障特約)付きの団信の保険料を楽天銀行が負担します。がん保障特約は、ローン実行日に満50歳以下の人が対象です。

保障金利上乗せ主な条件
がん保障特約(50%保障)+全疾病特約なしがん保障はローン実行日に満50歳以下
がん保障特約(100%保障)+全疾病特約年0.200%ローン実行日に満50歳以下
ペアローン連生型・夫婦連生型団信年0.200%ペアローン・連帯債務で任意に選択

全疾病特約は、健康状態によっては付けられない場合があります。保証料は0円、一部繰上返済は手数料無料で1万円から1万円単位です。

年0.200%の上乗せは、3,000万円・35年の場合で月約3,000円、総返済額では約128万円の差です。比べると、保障を厚くする分だけ金利負担が増える関係がはっきりします。

金利は手数料と団信で評価する水準

当編集部が2026年10月1日に公式サイトで確認した金利選択型の変動金利(最優遇)は、新規借入が年1.747%、借り換えが年1.471%です。10年固定は年4.074%でした。

ネット銀行の中で突出して低い水準とは言えません。つまり、定額の事務手数料と上乗せなしの団信をどう評価するかが選ぶ基準になります。

フラット35の金利は、取扱金融機関ごとの差が小さい商品です。2026年10月の最頻金利は、返済期間21年以上35年以下・融資率9割以下で年3.830%です。

金融機関ごとの差は、主に事務手数料率に出ます。楽天銀行の新規1.10%・借り換え0.99%は、2.20%の金融機関と比べると低い部類です。最新の金利は住宅金融支援機構の金利情報に載っています。

2026年10月開始のフラットすまい・るポイント

住宅金融支援機構は2026年10月1日、楽天グループと連携したフラットすまい・るポイントを始めました。フラット35の利用者に楽天ポイントを進呈する制度です。

特典対象内容
ご利用ありがとう特典2026年10月1日以降にフラット35(買取型・保証型、借り換え含む)を借りた人借入額に応じて2,000〜150,000ポイント
お子さまご誕生特典上記の借入後に子どもが生まれた人20,000ポイント

申請は借入日から6か月以内で、手続きしないとポイントは付きません。取扱金融機関を問わない機構の制度で、楽天銀行のフラット35だけの特典とは違います。

楽天銀行を選ぶ理由にはならないため、手数料率で比べる姿勢は変わりません。対象や申請方法はフラット35公式の特典ページに載っています。

諸費用を横並びで比べる5つの確認項目

楽天銀行に限らず、住宅ローンの諸費用は次の順で見ると比べやすくなります。

確認する順番項目差がつきやすい点
①融資事務手数料定額タイプか定率タイプか・税込金額借入額が大きいほど定額タイプが有利
②適用条件返済口座の指定・給与受取の有無条件を外すと金利や手数料率が上がる場合がある
③保証料0円か、金利上乗せか、一括前払いかネット銀行は0円が多い
④団信の上乗せ無料で付く保障の範囲・年齢条件年0.1〜0.3%の差は総返済額で数十万〜百万円超
⑤繰上返済手数料一部繰上返済が無料か・最低金額繰上返済を前提にするなら影響が大きい

同じ借入額・同じ返済期間で各行を試算して並べると、定額タイプと定率タイプの差が数字で見えます。楽天銀行の入院保障・失業保障の特約は楽天銀行住宅ローンの失業保障・入院保障特約で、預金金利との組み合わせは楽天銀行の普通預金金利と住宅ローンで扱っています。

現在の特典・キャンペーンの見方

楽天銀行では、楽天会員向けのポイント施策や借り換えの特典など、期間限定の企画が入れ替わりで実施されることがあります。

対象・エントリーの要否・期間は企画ごとに違います。申込前に、楽天銀行のキャンペーンページで実施中かを見ておく必要があります。終了した特典を紹介する第三者の記事を根拠にしても、適用はされません。

よくある質問

Q. いま4,000万円超を借りれば楽天キャッシュはもらえますか?

A. もらえません。楽天キャッシュプレゼントコースは、2015年12月31日23時59分までの借入申込分で終了しています。

Q. 楽天銀行の事務手数料33万円は、いくら借りると得になりますか?

A. 定率2.20%(税込)の銀行と比べると、借入額1,500万円が分岐点です。これを超えるほど定額タイプが有利ですが、金利差で逆転することもあるため総支払額で比べます。

Q. 返済口座を楽天銀行以外にすると何が変わりますか?

A. 金利選択型は事務手数料が同じまま、金利が年0.300%上乗せされます。フラット35は事務手数料率が1.43%(税込)に上がります。

Q. 楽天銀行でフラット35を借りると楽天ポイントはもらえますか?

A. 2026年10月1日以降の借入なら、機構のフラットすまい・るポイントの対象です。借入額に応じて2,000〜150,000ポイントで、借入日から6か月以内の申請が必要です。他の取扱金融機関で借りても対象になります。

Q. がん100%保障を選ぶと金利はどれだけ上がりますか?

A. 年0.200%上乗せされます。対象はローン実行日に満50歳以下の人です。3,000万円・35年なら、総返済額で約128万円の差になります(金利一定の場合)。

まとめ|定額手数料と団信で評価する

楽天キャッシュプレゼントコースは2015年に終わった特典です。現在の楽天銀行住宅ローンは、定額330,000円(税込)の事務手数料と、上乗せなしのがん50%保障・全疾病特約で評価します。

借入額が大きいほど定額タイプの効果は大きくなります。返済口座の条件と団信の上乗せまで含めた総支払額で、他行と並べて比べてください。

掲載内容は記載時点のものです。最新の金利・条件は各金融機関の発表をご覧ください。