日銀のマイナス金利政策導入により、長期金利が史上初のマイナス金利となりました。

デンマークでは一部の住宅ローン(変動金利)でマイナス金利が発生し、住宅ローン契約者がお金をもらえているという報道もされています。

日本ではこうした住宅ローンの金利までマイナスとなることがありえるのでしょうか?

 

金利がマイナスということは、貸す側はお金を貸すために借りる側にお金を支払うこと。

つまり、借りた方が得なので、実際に住宅ローンがマイナス金利となれば、住宅購入のための頭金がなくても住宅ローンを借りようという人が増えるでしょう。

ただ、今のところ、各金融機関間では住宅ローン金利の引き下げ競争がはじまってはいますが、マイナスにはなっていません。

 

そもそも、日銀のマイナス金利は、金融機関が日本銀行に持つ当座預金のうち、任意で預けている額について、マイナスの金利をつける政策であり、銀行からすれば日銀への預金によって手数料を支払わなければならなくなります。それにより、銀行は個人や企業へ融資した方がトクという状況をつくり、経済を活性化させる政策ではありますが、一方で銀行は収益を圧迫されます。

ATM手数料の値上げや住宅ローン手数料値上げが噂されていますし、マイナス金利だからといって、住宅ローン金利までマイナスになるということは難しいでしょう。

とはいえ、住宅ローン控除で当初10年間は年末ローン残高の1%相当の税金が戻ってくることを考慮に入れると、1%を下回る金利で住宅ローンを提供している金融機関を利用すれば、疑似的(実質的)にはマイナス金利ともいえます。

 

1%を下回る変動金利の住宅ローンとしては、auじぶん銀行住信SBIネット銀行などがあります。

 

今回のマイナス金利は日本経済史上初の異例なものですので、いつまで継続されるかわかりません。また、住宅ローン新規申し込みや住宅ローンの借り換え申し込みをしても、審査に時間がかかります。このマイナス金利のメリットを享受するなら、はやめに行動した方が良いかもしれません。

住宅ローン比較にはぜひ当サイトを活用ください。

 

<マイナス金利の導入後の注目の住宅ローン業界の動き>

ソニー銀行:2016年3月の住宅ローン金利の引き下げ

住信SBIネット銀行:借り換えキャンペーンを延長

みずほ銀行:2016年3月の金利を引き下げ

楽天銀行住信SBIネット銀行などで取り扱いのフラット35:2016年3月はフラット35史上最低金利を更新

その他にもメガバンクも住宅ローン金利の引き下げを発表するなど異例の金利引き下げが行われています。

住宅ローンのマイナス金利への影響 の詳細は当サイトの特集も参考にしてください。