先日、京都新聞で地方銀行の住宅ローン事情や経営事情に関する記事が掲載されていましたので紹介させていただきます。

 

京都府・滋賀県の金融機関の住宅ローン残高が増加

2016年2月に日銀が開始したマイナス金利政策以降、住宅ローンの金利が急激に低下したため、マイホームの購入(住宅ローンの新規借り入れ)や住宅ローンの借り換えが活性化。その結果、京都銀行が2016年4月~2017年3月までに融資した住宅ローンの金額は1960億円(前年同期比30%増)。そのうち、借り換えは約2割を占めているそうです。

また、滋賀県を中心に営業している滋賀銀行は同じく2016年4月~2017年3月までに融資した住宅ローンの金額は928億円(前年同期比約13%増)。全国の信用金庫で最も預金残高が多く、日本一の信用金庫と言っても過言ではない京都信用金庫の同期間の住宅ローンの融資金額は1219億円(前年同期比3%増)といずれも増加傾向にあることがわかります。

 

ではネット銀行の住宅ローンの融資額は?

それでは、その間のネット銀行などの住宅ローンはどのような状況だったのでしょうか?auじぶん銀行の場合、2015年12月に住宅ローンの取り扱いを開始して13ヶ月で融資金額1000億円を突破したと発表しています。(2017年2月時点)1年で計算すると、上記の滋賀銀行と同じようなペースだったようです。また、ネット銀行の住宅ローンの代表格と言える住信SBIネット銀行の融資金額はどうでしょう。2016年8月に累計実行額3兆円を突破し、2017年4月には3.5兆円を突破していますので、約8か月で5000億円の住宅ローンの融資を実行していることになります。単純に1年換算すると7500億円/年の融資実行ペースということになります。auじぶん銀行は住宅ローンを開始したばかり、住信SBIネット銀行に至っては、全国1位の信用金庫や京都銀行の数倍のペースで住宅ローンユーザを獲得していることになります。

どの地方銀行もマイナス金利政策による金利低下、また、それに伴う住宅ローン金利の引き下げ競争の激化による収益低下に悲鳴をあげています。ただし実態はそれだけでは無く新しいプレイヤー(ネット銀行)の登場と新しいプレイヤーのサービス内容がどんどん進化に地方銀行がどうしても取り残されつつあるのかもしれません。

 

気になる「借り換え」の割合の低さ

もう1点気になった数字が、京都銀行の「借り換え」の占める割合の低さです。2016年の住宅ローン業界は、「住宅ローンの融資は増えているが、住宅ローン業界全体の残高は伸びていない」というように表現されていました。住宅ローン業界全体の残高が伸びないのに融資が伸びるのは、「住宅ローンの借り換え」ですね。住宅ローンの融資の半分以上を借り換えが占める銀行も多く存在し、銀行業界としては1つの課題として問題視されていた側面もあります。

そんな中、京都銀行が住宅ローンの残高を伸ばしながら借り換えのシェアを抑えているのは、ビジネスとしては非常に優秀な数字と言えるでしょう。まさに地域の不動産会社と連携して住宅ローンを提供している、つまり、マイホーム購入時にしっかりと自分たちの住宅ローンをすすめてもらうという仕掛けができているのだと推測されます。

 

マイホーム購入時もしっかりと住宅ローンの比較を。

そのような不動産会社と銀行の連携を否定するわけではないですが、実態として、不動産会社がお客さんにダイレクトに紹介する住宅ローンよりも激しい金利獲得競争にさらされているネット銀行の住宅ローンの金利をしっかりと比較していただきたと思っています。もちろん、比較検討したうえで不動産会社の住宅ローンの方が魅力的と判断したならば何の問題もないのですが、比較もせずにそのまま契約してしまっても、喜ぶのは不動産会社と銀行で、今後数十年に渡って高い金利の住宅ローンに返済を続けなければならなくなるのは私たちです。

 

この特集をご覧になった人は、しっかりと比較検討されている方だと思いますのでいうまでもないかもしれませんが、住宅ローンは長い間付き合っていかなければならない金融商品です。商品の差別化もどんどん進み、低金利+将来の安心も兼ね備えた住宅ローンが数多く登場しています。ご自身にあった住宅ローンをしっかりと選択しましょう!

 

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