住宅ローンの返済計画を見直す高齢の夫婦のイメージ

※本記事は2014年8月時点の内容です。当時の相談状況・経済環境(消費税率の引き上げ直後)にもとづいて書かれています。現在の金利・制度・相談窓口の状況とは異なりますので、最新の情報は各金融機関・公的機関の公式サイトでご確認ください。

住宅ローンや不動産に関する悩みの無料相談窓口を運営する「住宅ローン問題支援ネット」は、高齢者からの住宅ローン返済に関する相談が急増していると発表しました。

高齢者の主な収入源は、一般的に年金です。年金収入が増えないなかで消費税が引き上げられ、生活費が圧迫されていることが背景にあるとみられます。加えて、一人ひとりの問題意識にも課題があるようです。年金収入だけになることが事前に分かっていたにもかかわらず、ボーナス払いを残したまま住宅ローンを見直さずにいたという事情の方も多いといいます。今から30年ほど前はまさにバブル期であり、当時の高金利で契約した住宅ローンの条件が、そのまま負担として残っているケースも多いとのことです。

もちろん、やむを得ない事情でそうした事態に陥ることはあります。しかし一方で、住宅ローンの契約条件をきちんと確認し、必要に応じて返済条件の変更や借り換えといった対策を早い段階から講じていれば、未然に防げたケースも少なくないと考えられます。

住宅ローンは返済期間が長く、少しの配慮で数百万円単位の差が生まれることもある金融商品です。マイホームを購入した時点では思いもよらなかった事態が、後から現実になることも十分にあり得ます。多少の手間がかかっても借り換えを適切に検討する——逆に、不動産事業者に勧められるまま、比較もせずに借入先を決めてしまうことが、将来取り返しのつかない事態を招くこともあります。

当サイトをご覧の方々は、ご自身でしっかり検討して住宅ローンを選ぼうとされている方が多いと思います。とはいえ住宅ローンは商品性が複雑で、途中で投げ出したくなることもあるでしょう。そんなときこそ、将来の生活まで見据えて複数の住宅ローンを比較し、納得したうえで決めることをおすすめします。

※用語補足:「返済条件の変更(リスケジュール)」とは、返済期間を延ばすなどして毎月の返済額を軽くする手続きのことです。返済が困難になった場合は、放置せず早めに借入先の金融機関へ相談することが重要です。