
かつて住宅ローン専門会社のARUHI(現・SBIアルヒ株式会社)が提供していた女性専用の付帯サービス「ARUHI with Woman」を探してこのページにたどり着いた方へ、最初に結論をお伝えします。
「ARUHI with Woman」は2021年4月に「未来パッケージ」へリニューアルされ、女性専用サービスとしては終了しています。ここでは、その後の経緯と、いま女性が住宅ローンを検討するときに実際に効いてくるポイントを、公的な制度も含めて整理します。
「ARUHI with Woman」は2021年4月にリニューアル・終了
同社の発表(2021年4月1日)によると、女性専用の住宅ローン付帯サービスであった「ARUHI with Woman」をリニューアルしたサービスとして「未来パッケージ」の取り扱いを2021年4月1日より開始しています。未来パッケージは性別を問わない設計で、住宅ローン申し込み時の年齢が満20歳以上40歳以下の人が「ARUHI全疾病保障(入院一時金付)」に加入する場合、上乗せ金利または特約料が30%割引になる、という内容でした。
ただし、2026年8月2日時点では、当時案内されていた「未来パッケージ」の専用ページ(/service/miraipackage/)にアクセスするとエラーページが表示されます。名称や内容が変更されている可能性があるため、現在の取り扱い状況・割引条件は必ずSBIアルヒの公式サイトでご確認ください。
あわせて、旧記事で紹介していた付帯サービスの現況も変わっています。
| 旧記事の記載 | 現在の状況(2026年8月2日確認) |
|---|---|
| ARUHI with Woman(女性専用サービス) | 2021年4月に「未来パッケージ」へリニューアルし、性別を問わないサービスへ移行。女性専用サービスとしては終了 |
| 8疾病保障プレミアム・失業保障特約「三ツ星くん」の費用が女性は半額 | 現在の公式サイトで案内されている保障は「ARUHI 全疾病保障(入院一時金付)」です。8疾病保障特約プレミアムについては、公式サイトに「現在加入されている場合は脱退いただく必要があります」との記載があり、現在の取り扱い(新規に選べるかどうか)はSBIアルヒの公式サイトでご確認ください。失業保障特約「三ツ星くん」および女性の費用が半額になる取り扱いについても、現在の取り扱い状況は公式サイトでご確認ください |
| ARUHI(旧SBIモーゲージ) | 商号はSBIアルヒ株式会社(SBIグループ) |
| フラット35実行金額で5年連続シェアNo.1 | 【フラット35】実行件数シェア27.7%・16年連続No.1(2025年度) ※2010年度-2025年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2026年3月末現在、SBIアルヒ調べ) |
このように、SBIアルヒでは女性専用を掲げた付帯サービスが、性別を問わない条件(年齢や保障内容)へと組み替えられました。他の金融機関が女性向けサービスを扱っているかどうかは各社で異なりますので、気になる商品はそれぞれの公式サイトでご確認ください。
住宅ローンの審査項目に「性別」は挙げられていない
そもそも住宅ローンの審査で見られるのは、完済時年齢・借入時年齢・健康状態・年収・勤続年数・担保評価・返済負担率といった項目です。国土交通省が民間金融機関を対象に実施している「民間住宅ローンの実態に関する調査」(令和7年度)でも、これらは9割以上の機関が審査項目としていますが、性別そのものは審査項目として挙げられていません。
実務上は、「女性だから」ではなく「働き方やライフイベントの影響をどう見込むか」という観点で条件を比較したほうが、選択の精度が上がります。
ライフイベントを踏まえて確認したい5つの観点
| 確認する観点 | 見るポイント | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 産休・育休中の収入の扱い | 審査で用いる年収の考え方、育休中の申し込み可否 | 取り扱いは金融機関ごとに異なる。申込時期の判断に直結する |
| ペアローン・収入合算 | 対象となる関係、それぞれに審査があるか、団信の加入形態 | 借入可能額が変わる一方、片方に万一があったときの残債の扱いも変わる |
| 団信の保障範囲 | 上乗せ0円で付く保障はどこまでか、がん・全疾病の条件 | 働けない期間が生じたときの備え。上乗せ金利は総返済額に効く |
| 繰上返済のしやすさ | 一部繰上返済の手数料と最低金額 | 収入が変動する時期にこまめに返せるかどうかで総利息が変わる |
| 完済時年齢・借入期間 | 完済時の上限年齢、借入可能な最長期間 | 返済期間を長くとれるかで毎月の返済額が変わる |
これらの条件は金融機関ごとに差があり、変更されることもあります。比較検討の際は、必ず各金融機関の公式サイト・商品説明書で最新の条件をご確認ください。
性別ではなく「子育て世帯・若年夫婦世帯」を対象にした公的な金利引下げ
現在、住宅取得を後押しする制度として全国一律で用意されているのが、住宅金融支援機構の【フラット35】子育てプラスです。子育て世帯または若年夫婦世帯が【フラット35】を申し込む場合に、こどもの人数等に応じて借入金利を一定期間引き下げる制度で、性別は要件になっていません。
| 区分 | 金利引下げ期間 | 金利引下げ幅 |
|---|---|---|
| 若年夫婦世帯またはこども1人 | 当初5年間 | 年▲0.250% |
| こども2人 | 当初5年間 | 年▲0.500% |
| こども3人 | 当初5年間 | 年▲0.750% |
※出典:住宅金融支援機構【フラット35】公式サイト(2026年8月2日確認)。上記は【フラット35】子育てプラスのみのポイントを適用した場合です。
要件と主な注意点は次のとおりです。
- 子育て世帯=借入申込時にこどもがおり、その年齢が借入申込年度の4月1日時点で18歳未満である世帯。
- 若年夫婦世帯=借入申込時に夫婦であり、いずれかが借入申込年度の4月1日時点で40歳未満である世帯。法律婚のほか、同性パートナー・事実婚の関係も含まれます(婚約状態は対象外)。
- 借換融資でも利用できます。ペアローン、【フラット20】【フラット50】でも利用可能です。
- 予算金額があり、達する見込みとなった場合は受付が終了します(終了日は終了の約3週間前までに公式サイトで告知)。利用を検討している場合は早めに公式サイトを確認してください。
- 他の金利引下げメニューと組み合わせることができ、組み合わせによって引下げ期間・引下げ幅が変わります。
なお、【フラット35】の借入金利は毎月見直されます。最新の適用金利は、住宅金融支援機構および各取扱金融機関の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. 女性専用の住宅ローンはもうないのですか?
A. ARUHI with Womanのように、性別を問わない条件(年齢・保障内容など)へ組み替えられた例があります。取り扱いの有無は金融機関ごとに異なるため、気になる商品は各社の公式サイトでご確認ください。
Q. 単身女性でも住宅ローンは借りられますか?
A. 審査で見られるのは年齢・収入・勤続年数・健康状態・物件の担保評価などで、性別は審査項目として挙げられていません。単身であることを理由に一律に借りられないということはなく、申込条件を満たすかどうかで判断されます。
Q. 育休に入る予定がある場合、申し込みは待つべきですか?
A. 育休中の申し込み可否や審査上の年収の考え方は金融機関によって異なります。取り扱いを事前に確認したうえで申込時期を決めるのが確実です。判断に迷う場合は、複数の金融機関に条件を確認してから比較してください。
Q. 子育てプラスは中古住宅や借り換えでも使えますか?
A. 【フラット35】借換融資を利用する場合も対象です。対象となる住宅の要件や他の引下げメニューとの組み合わせは公式サイトの案内をご確認ください。予算金額に達した場合は受付が終了する点にもご注意ください。
まとめ
「ARUHI with Woman」は2021年4月にリニューアルされ、女性専用サービスとしては終了しました。現在は性別ではなく、年齢・世帯構成・保障内容を軸にした条件設計が主流です。
比較の実務としては、金利だけでなく団信の保障範囲・繰上返済のしやすさ・諸費用まで含めて見比べるのが確実です。とくに産休・育休や働き方の変化で収入が動く時期は、「余裕があるときにこまめに返せるか」が効いてきます。この点では、一部繰上返済の手数料が0円の金融機関が扱いやすく、SBI新生銀行もその一つです(保証料も0円、一般団信は上乗せ0円)。オンラインで完結させたい人にも、店舗で相談しながら決めたい人にも窓口がある点は、ライフプランを相談しながら決めたい場面で使いやすいでしょう。
※本記事に記載した各社のサービス内容・条件は変更されることがあります。最新の取り扱い状況は必ず各金融機関の公式サイトをご確認ください。
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