2016年9月21日、日銀による長期金利の0%誘導が発表され、実際にオペレーションが開始されてから1か月程度が経過しています。この間、長期金利はどのように動いているのかをまず確認してみましょう。

 

以下は直近1年の10年物国債(長期金利)の利回りの推移です(日本相互証券様ホームページ引用)。10月に入って長期金利が0.0%~▲0.1の狭い範囲で落ち着いた動きになっていることが確認できます。9月に発表した長期金利の0%誘導はしっかりと運用されており、今のところ日銀のコントロール下にしっかりとおくことができてると言えそうですね。

 

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ご存知の通り、長期金利は住宅ローンの金利を各金融機関が決定するうで参考とされる指標です。つまり、長期金利がこの水準でコントロールされると、住宅ローン金利も同じように動きがない(または極めて少ない)動きで推移していくことが予想できますね。住宅ローンの金利がある程度予想しやすいのは嬉しいことですね。

 

もちろん、海外に目を向けるとアメリカの大統領選挙など大きなイベントも控えていますので、イギリスのEU離脱のようにサプライズが起こると、日銀だけの力ではどうしようもない状態になることは否定はできませんが、今のところ、住宅ローン金利は当面安定推移していく可能性が高い、と考えておいた方が良さそうですね。