秋も深まり気がつけば2016年も残すところ2か月半程度になりました。早速、2016年11月の住宅ローン金利の動向を予想してみたいと思います。

その前に2016年11月の住宅ローン金利動向を予想する前に10月の住宅ローン金利動向がどうだったのかを確認しておきましょう。

 

今後の住宅ローン金利の動向に大きな影響を与える政策が発表されたのは2016年9月の日銀政策決定会合です。大きな追加施策として長期金利のゼロパーセント誘導が実行されることとなりました。当時、マイナス圏にあった長期金利を日銀が作為的に0%に誘導することになれば、長期金利が上昇することになります。

 

当サイトでは、長期金利の上昇は住宅ローン金利(固定金利・当初固定金利)の上昇要因ですので、10月は住宅ローン金利が上昇するだろうと予想していました。ところが、長期金利は予想に反して下落し、9月末にかけてマイナス幅を拡大したため、10月の住宅ローン金利は横ばい、つまり9月から変わらない金利を提示する金融機関が多くを占める結果になりました。

 

その後、日銀による日本国債の買い入れ額の圧縮などが実行されるなど、長期金利はややマイナス幅を圧縮し0%に徐々に近づいている状況です。以下は直近1カ月程度の長期金利(10年もの国債利回り)の推移チャートです。(日本相互証券ホームページより引用)

 

chart_20161012

 

 

従って、11月の住宅ローン金利は引き上げになる可能性が高いと言えるでしょう。引き上げと言っても、しょせん長期金利は0%付近より上昇することにはならないと思いますので、引き上げ幅は限定的(わずか)になると考えられますね。

 

ちなみに、変動金利の住宅ローン金利は据え置きと考えておいて良いでしょう。現時点で、変動金利が上昇する要素は乏しいままです。

 

2016年11月の住宅ローン金利動向の予想

 ・変動金利は据え置き。引き続き0.4%台の超低金利を提示しているネット銀行などが人気を集める

 ・10年以上の固定金利はわずかではあるが引き上げの可能性あり

 

(参考)最新の住宅ローン金利動向(変動金利)

変動金利比較表/

変動金利比較表
No銀行名変動金利特徴
1auじぶん銀行
HPご確認% (新規借り入れ・全期間引下げプラン)
※1
がんと診断されたら住宅ローンの残債が半分になる、がん50%保障と全ての病気とケガを保障する全疾病長期入院保障※2が無料で付帯してこの低金利。低金利ネット住宅ローンの代表格。
1
SBI新生銀行年0.290%(手数料定額型)金利優遇キャンペーン適用時
2住信SBIネット銀行(WEB申込コース)年0.298%~(通期引下げプラン)
※2
インターネット専業銀行として高い人気を集める住信SBIネット銀行の住宅ローン。全疾病保障が無料で付帯。
2PayPay銀行年0.315%(全期間引下型)三井住友銀行とZホールディングス(旧ヤフー)が出資する日本初のネット銀行。来店不要・ネット完結・電子契約で利便性も抜群。
※借入総額が、物件購入価格および建築請負価格の合計額に対して90%以内のお客さまが対象です。
※本優遇を受ける場合は、諸費用、事務手数料も自己負担となります。
3
ソニー銀行
(変動セレクト住宅ローン)
年0.397%
オリコン顧客満足度上位常連。無料の疾病保障も魅力。
※2023年11月1日からのお借り入れ分について、新規購入での物件の購入価格を超えてお借り入れの場合は、金利が年0.05%上乗せになります
4イオン銀行年0.380%※4イオングループでの買い物がいつでも5%オフ
※この表の金利は定期的に更新されるため、記事本文と更新タイミングが異なる場合があります。
※1 。審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
※2 物件価格の80%以下で住宅ローンをお借入れの場合。審査結果によっては金利に年0.1%~年0.3%上乗せとなる場合があります、借入期間を35年超でお借り入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
※4 物件価格の80%以内でお借入れの場合

 

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